ババ抜きや七並べのようなカードゲームでは、
自分がどんなカードを持っているかは、
しっかり隠しておかなければなりません。
しっかり隠した上で、
今の「場」にふさわしいものを一枚だけ、
示すべき相手に開示することになります。
この時期、あなたはたくさんのカードを持っているようです。
でも、その中で「今」使うのは、
厳密に選んだカードだけです。
全てのカードを見ているわけではない相手は、
あなたの手の内が強いのか、弱いのか、
本質的には判断できません。
ただ想像したり、様子を窺ったりすることしかできません。
そんな相手の一喜一憂もまた、
あなたのカード選びに重要な情報となります。
この時期、多くの山羊座の人々が何らかの形で「勝負」をしているはずなのですが
そこでは「まだ使わないで取っておくカード」も
何枚かあるだろうと思うのです。
理想的な勝負のかたちを広い視野で捉えると、
いつそのカードを使うべきか
ということがわかってくるはずです。
これはけっして「ずるい駆け引き」のようなことではありません。
そうではなく、
たとえばお芝居のように、
段階的に、しかるべき順番で登場し、台詞を言うことで、
感情の流れが生まれ、しっかりしたコミュニケーションが成立し、
「ストーリー」ができあがります。
たとえば初心者向けの良い入門書は、
情報を出す順番や情報の量が、丁寧に調整されています。
どんなにいいものでも、
最初から全部ぶつけてしまっては、
相手も受け取りきれないのです。
この順番、この流れを丁寧に見極めながら自分の持っている力を出すことが、
全体として、相手のためにもなる、
ということなのだと思います。
週明け、胸一杯に深い感動と喜びが満ちるような、
特別な瞬間があるかもしれません。
第三者には決してわからないだろうような、光り輝く時間が、
あなたの世界に降り注ぐ気配があるのです。

- 作者: 石井ゆかり
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