幼い頃の「自分らしさ」と
大人になってからの「自分らしさ」は
だれでも、全く違うものだろうと思います。
世の中には、自分でも気づかぬうちに
「自分らしくない自分」の仮面をつけたまま、
息苦しい日々を過ごしている人も少なくありません。
そうした人がある日、仮面の存在を自覚して
それを外そうとしたとき
中から出てくるのは、
幼いままの「自分らしさ」であることもあれば、
成長を遂げた「自分らしさ」となっていることも
たぶん、あり得るのだろうと思います。
牡牛座の人々は今、
最も自分らしい自分としてのびのびと活動できる季節に入っているのですが
その「自分らしさ」には、
ここまでの経験や積み重ねてきた思考、学んできたことなど、
たくさんの「成長」のあとが詰まっているようです。
「ありのまま」であるということは、
何も経験せず学ばない、ということとはちがいます。
たとえば、
植物は種子のままで「ありのまま」ではありません。
外界から可能な限り様々なものを吸収し、
芽を出し葉を拡げ花を咲かせ、
そのひとつひとつのめくるめく姿こそがそれぞれ
「ありのまま」であるはずです。
この時期のあなたは、
あなたらしい成長の遂げ方、
あなたらしい積み重ねのかたちを、
のびのびと花開かせることになっています。
あなたの内なる複雑さこそが、
ひとつのシンプルな色としてたちあらわれてくる、
神秘的な春のひとときです。