2018/1/29-2/4 全体の空模様
こんにちは、石井ゆかりです。
今年の星の動きのうちで最初の「ハイライト」と言える、
31日の獅子座の皆既月食がやってきます。
イイ感じの時間に、肉眼でちゃんと見えますので
晴れれば是非、夜空を見上げて見てください！
詳しい時間などはこちら↓をどうぞ。
【特集】2018年1月31日 皆既月食 - アストロアーツ
月食は「特別な満月」であり、
大切なターニングポイントです。
満月は文字通り「充ちる」時で、
育ってきたものが花を咲かせ実を結び、
充実させてきた力を思いきり放出するような時間、
と考えられています。
月食はその「スペシャルバージョン」で、
思いがけない花や予想外の実がなるような、
意外性を含んだターニングポイントとなる、
と考えることができます。
食の解釈は人によって様々ですし
特に古い時代には、光が「陰る」ことから
あまりいいイメージでは捉えられていなかったようですが
現代では
地球から見た太陽の通り道（黄道）と月の通り道（白道）の交差点である
ドラゴンヘッド・テイルには、
繋がりや縁といった意味を読み取る向きがあります。
花が咲くことや実がなることは、
植物にとっては繁殖行為であり、コミュニケーションでもあります。
花粉を飛ばし、風や小鳥に種子を遠くまで運んでもらい、
世界に対して驚くほどの巧妙さで「発信」して、
仲間に出会い、仲間を増やしていくわけです、
月が満ちることと結実とを重ね合わせるのはもちろん、比喩の域を出ませんが
それでも、私たちは何かを蓄積した果てには
それを他者とのコミュニケーションの上にのせて「解き放つ」ことになる
というところがあるように思います。
食は、そうしたコミュニケーションのスケールが
普段の新月満月よりも、かなり大きくなる
というようなイメージを、私は抱いています。
今回の月食は特に、
水星の山羊座から水瓶座への移動と
ほぼ、時を同じくして起こります。
水星は「メッセンジャー」の星ですが、
この星が水瓶座という、
広いネットワークやコミュニケーションの世界へ足を踏み入れるのと
同じタイミングで起こる月食
と考えると
ひときわ「コミュニケーション」のイメージが強く感じられます。
獅子座は「自己表現」の星座です。
「表現」はもちろん、その「受取手」を必要とします。
舞台の上で歌い踊り、役を演じる人々は
だれともしれぬ観客に向けて、メッセージを発します。
これは、ある人から他の誰かへと名指しで行われる文通のような、
線的なコミュニケーションとは少し違います。
文通なら「お返事」を待つことになりますが、
舞台の上の人々は、基本的には「リアクション」は期待しません。
もちろん、拍手や歓声を望んではいるかもしれませんが
文通の「お返事」のような対等な内容とは違います。
ですが、今回の食の世界では
感想を書いた手紙とか、ファンレターとか、
さらにはもっと大きく深い形でのコミュニケーションが
「自己表現」とそれへのレスポンス、といった枠組みを超えて
起こっていくのかもしれません。
たとえば、ある本を読んだ、その読み手の人生が変わったところ、
それが原因となって、
めぐりめぐって書き手の人生もまた、変えられていく
といった不思議なことが
人生の中では結構、起こってゆくものではないでしょうか。
情報が過多になればなるほど
私たちはどんどん物事をみつめなくなり、味わえなくなっていく
というところがあるのかもしれません。
でも、獅子座は「注目」を必要とする世界です。
愛する人は、愛の対象をじっと見つめますが
そこからしか始まらないコミュニケーション、というものが
今週、弾けるように生まれるのかもしれません。
すでに先週射手座入りした火星と木星が
ミューチュアル・リセプションの位置関係を形成しています。
この配置もまた「じっと見つめる眼差し」を感じさせます。
あるいは目を閉じて、ひたすら声に聴き入るような
手を触れて、しみこむように温度を感じとるような
そんな不思議な「コミュニケーション」のイメージが
浮かんでくるような気がします。
今週はそんな感じです。
もよろしく！
2018/1/29-2/4 魚座の空模様
他人はもちろん
話しかけないと振り向いてくれませんし
問いかけないと答えてくれません。
でも、もしかすると「自分」にも
話しかけ、問いかけなければ
語ってくれないことがあるのかもしれません。
「自問自答」という言葉があるのは
おそらく、そのためなのだろうと思うのです。
たとえば、ある迷いを抱いて、
迷ったまま日々を過ごしていると
無言のうちに、私たちの心の中に
迷いへの答えが育ちます。
育ちつつある答えはしかし
問われるまでは、沈黙の中に守られているのです。
何もしていないような時にも
私たちの心や体は
様々な活動を続けています。
眠っているときにも夢を見ますし
意識せずとも心臓が打ち続けています。
私たちが意識的にできることなどはほんのわずかで
私たち自身に語り掛けたとき
私たちの意識が知らない様々なことを
身体や心が応えてくれる
ということは
けっこう、あるものではないかと思うのです。
自分以外の人々の声はよく聞こえますが
自分自身の声を聴くことがあまりない
という人も
世の中には、少なくありません。
今週、あなたがあなた自身に問いかけてみたとき
あなたの体の中にいつの間にか育っていた答えが
どかーんと、返ってくるかもしれません。
その答えを受け取った時はじめて
「次にどう動けるか」というそのことが
あぶりだされるように見えてくるかもしれません。
2018/1/29-2/4 水瓶座の空模様
ずっと犬猿の仲だった二人が
様々な経験を共有した結果、
最終的に意気投合する
というようなシチュエーションは
ドラマなどで非常によく描かれます。
関係性は少しずつ変化し
最後に、決定的なものになります。
今週もしかすると
そうした変化のプロセスの
「最終的な段階」に到達できるかもしれません。
たとえば、
すでに十分、心の距離が近づいているのに
最初の枠組みに縛られ続けているがゆえに
憎んだり拒否したりする「スタイル・態度」を改められない
といった状態が続いていたならば
その最後の縛りが解き放たれて
素直に心の距離の消滅を認められるようになる
といった変化が起こるかもしれません。
今週、あなたを取り巻く人間関係において起こる変化は
ここで初めて何かが変わる
というよりは
ただ、表面だけを薄く覆っていたヴェールが
さらりととりはらわれる
といったようなことなのだろうと思います。
中から見たことのないものが出てくるありさまは確かに
ドラマティックではあるのですが
起こることやアクションそのものは
「薄い布を取り除く」というくらいの
ごくささやかなものなのかもしれません。
2018/1/29-2/4 山羊座の空模様
どんなにお金がたくさんあっても
タイミングがあわなければ手に入らないもの
というのがあります。
「縁あって」手に入るものは、
特別なめぐりあわせで「出会う」しかありません。
世界にたった一つしかないものとか
ごく短い時期にしかとれないもの、
日食ツアーやオーロラツアーでちゃんとお目当ての現象が見えるかどうか、など
私たちは人事を尽くして天命を待ち、
「天命」に恵まれたときだけ
望んだものや
望んだもの以上のものを
手に入れることができます。
今週、あなたもそうした
「めぐり合わせ」の果てに、
これは確かに自分のためのものだ！
と思えるようなものを手にできるかもしれません。
それは、あなたがかねてから望んでいたものかもしれませんし
そうではなく、まるでだしぬけに遭遇するものなのかもしれませんが
いずれにせよ、それはあなたの手に入った時
シンデレラのガラスの靴のように
ぴたりと「はまる」のだろうと思います。
あるいは、ずっと違和感を抱きながら持ち続けていたものが
突然「自分のものだ」と思えるようになるかもしれません。
「もの」だけにとどまらず
立場性や人間関係など、
「本当にこれが自分のものなのかな」
と感じていたものが
突然、自分にフィットしていることに気づかされるかもしれません。
靴擦れを起こしていた革靴がいつの間にか体の一部になるように
なかなかなつかなかった子犬が突然、駆け寄ってきてくれるように、
それが自分の人生の一部となった幸福を
深く感じられる瞬間が、巡ってくるかもしれません。
2018/1/29-2/4 射手座の空模様
外国に移り住んで、しばらく経験を積むと
旅行者とは違った風景を見られるようになります。
その土地が未知の世界から「自分のテリトリー」となり、
その土地のことを深く理解したうえで
人にも語れるようになります。
学べば学ぶほどわからないことが膨大に見えてきて
どんどん自信がなくなっていく、というのが
勉強のおもしろいところです。
あるテーマについて、
ある程度自信をもって語れるようになるのは
長い勉強や研究の道のりの果てです。
今週、あなたはこれまで歩いてきた道のりを振り返り
「ある程度以上に語れるようになっている自分」を
発見するかもしれません。
見知らぬ他人がいつしか、なじみの隣人になっているのを見出すような
そんな発見ができるかもしれません。
犬猿の仲だった誰かと
たまたま趣味が同じだということがわかり
一転して意気投合！
というようなことも
世の中ではけっこう、あるものです。
今週、誰かとのコミュニケーションの形式が
長い積み重ねの果てに
大きく変化していくかもしれません。
2018/1/29-2/4 蠍座の空模様
打ち上げ花火のような一瞬の成功や
宝くじが当たるような刹那的な勝利は
人を安心させるよりはむしろ
不安にさせる部分が大きいように思われます。
「またこれと同じ成功ができるとは限らない」
「ここで得たものを無駄にせずにいられるだろうか」
といった不安感が胸をよぎり、
「持っているもの」に心が縛られるような状態になることもあります。
そんな、未来の喪失や不安定さへの不安をかき立てることのない
「本物の成功」とは、どんなものでしょうか。
私たちは損をしないよう、失敗しないよう、
できるだけ安定して生活できるよう、
細かい思考をめぐらし、神経をとがらせて生きています。
「自分の人生は絶対に大丈夫」
といえるような条件をそろえることは
おそらく、不可能なのではないかという気もしますが
でも、そんな完全で絶対的な答えでなくとも
「これだけは言える」
「これはたしかに、自分のものである」
と信じられる「成功」があるとすれば
それはどんなものなのでしょうか。
人によって、その答えは大きく違うはずですが
もし、今週あなたが到達する地平があるとすれば
そういう場所なのではないかと思います。
一時的なもの、刹那的なものではない、
「これは、本物で、たしかに自分のものだ」
といえるような「成就」が
今週のあなたを待ちうけているだろうと思うのです。
2018/1/29-2/4 天秤座の空模様
「希望を持とう」というとき
私たちは、未来に確たるビジョンを持っているわけではありません。
未来になにが待っているかはわからないけれど
きっといいことがある。
そういう思いが「希望」です。
希望をもって道を歩き続け
そこに経験や学びが重なって、
だんだんと希望は育って
やがて「夢」というヴィジョンにつながります。
「希望」と「夢」の違いは
イメージがあるかないかです。
希望は純粋な光ですが
夢はカラフルなイマジネーションであるはずです。
純粋な好意やときめきは「希望」のようなもので
友情や信頼は「夢」のようなもの
ということもできるかもしれません。
前者は一瞬で抱けますが
後者が育つには時間がかかります。
今週、ここまであなたが育ててきた希望が
「夢」に変わるかもしれません。
あるいは、淡い行為や恋心が
大きな信頼や愛に変わっていくかもしれません。
それは、今週が特別な時間だから、ということではなく
これまで少しずつ積み重ねたものが
少し意外な形で花開く
という、
その変化なのだろうと思います。
2018/1/29-2/4 乙女座の空模様
探検隊が洞窟の一番奥まで到達したとき、
それはいわば、探検の「頂点・ピーク」のような瞬間
といえるのではないかと思います。
一番奥の場所には、水の湧き出る源泉のようなものがあって
そこまで行くことでしかわからない真実を見つけることができます。
今週は、乙女座の人々にとって
「探検隊が洞窟の奥まで到達する」
ようなタイミングと言えます。
洞窟の外で探検隊を待っている人々には
探検隊がいつ、最奥に達したかは知ることができません。
それは、探検に出た人にしかわからないわけですが
でも、もっともハデな瞬間ということができるはずです。
「奥義」という言い方がありますが
物事の一番奥まで到達して初めて
自分のものにできること
があるならば
今週、あなたが手にするのは、
そういうものだろうと思います。
人間関係の一番奥
仕事の一番奥
創造的な活動の一番奥
心の一番奥、
愛の一番奥。
少し抽象的な話をしたとき
「奥が深いですね」
と言って、そのまま「奥」には入らずに済ませることが
日常生活では少なくないわけですが
今週は、「一番奥」まで
ちゃんと入っていけるんじゃないかと思います。
2018/1/29-2/4 獅子座の空模様
誰かからあなたの心に
一滴一滴、長い時間をかけて注がれ続けてきた水が
コップにいっぱいに満ちて、飲めるようになって
それを飲み干したところで、
薬効があなたの身体にゆきわたる
といったような変化が
今週、あなたの世界に起こるかもしれません。
私たちは他者からさまざまな影響を受けますが
その影響は一瞬で一変してしまうようなものもあれば
長い時間をかけて少しずつしみ込んでくるものもあります。
少しずつ流れ込んできたものがある閾値に達したとき、
まるで熱し続けたお湯が沸騰状態に変わるかのように
状況が一変する！
ということがあるとすれば
そういうことが今週、あなたの身に起こるのかもしれません。
あなたの星座で月食が起こる今週、
かなりドラマティックな出来事の気配が濃厚なのですが
そこではきっと
「これまでの時間・つみかさねられたもの」と
「自分以外の、特別な誰か」の存在が
重要な意味を持っているだろうと思います。
2018/1/29-2/4 蟹座の空模様
植物には
毎年季節ごとに花や実をつけるものもあれば
隔年でしか実がならないアボカドや
120年に1度しか花を咲かせない竹のようなものもあります。
ごくまれにしか咲かない花や実を目にしたとき
私たちは吉凶など、そこに特別な意味を見出したりするようです。
でも、実際は
植物の中にはそれぞれの時計のようなものがあって、
粛々と積み重ねてきた時間の果てに
当然の「機」が巡ってくる
ということなのだろうと思います。
今週、蟹座の人々も
なにかしらレアな花や実を手にすることになるかもしれません。
それは奇縁のように思えるかもしれませんが
アボカドや竹のように、
一種独特のサイクルや積み重ねの果てに
それが巡ってくる
ということなので、
決しておかしなことではないのだろうと思うのです。
私たちは思いがけない宝物を手に入れたとき
喜ぶより先にいぶかしんだり、遠慮したりすることも、珍しくありません。
でも、立ち止まってよく考えてみれば
「たしかに、これは、ありうるな」
と思えるような物語が
今週の「宝物」には、紐づいているはずです。
2018/1/29-2/4 双子座の空模様
「目からうろこの大発見！」
ができるかもしれません。
何か探しているものがあれば見つかりそうですし
ずっと考え続けている謎が解決するかもしれません。
問いの答えが返ってきたり
待ち続けている連絡が届いたりするかもしれません。
時満ちて、
隠れていたものがしずしずと姿を現すような
氷山の全体像が見えてくるような
そんな変化が起こるかもしれません。
ふとした一言から大事な議論が始まったり、
熱い相談の中から真理が飛び出したりするかもしれません。
座って話をしていたのに
「話しているより話が早いから、
その場所まで一緒に行ってみよう」
と、突然探検旅行に出かけることになるかもしれません。
ずっとあこがれていた先生に教わったり
大事なことを誰かに説明して
相手の生き方が少なからず、変わったりするかもしれません。
そこにあったのにずっと気づかずにいた道が
ぱっとみつかるかもしれません。
そして、そこを一緒に歩いていける
情熱的な「誰か」と
待ち合わせができるのかもしれません。
2018/1/29-2/4 牡牛座の空模様
先日は関東地方でも大雪が降りましたが
雪になれた雪国の人々が
「自分は雪に慣れていると思ったけれど
雪国ではない場所で雪が降ると
全く別の危険がある」
と語るのを耳にしました。
私もそう思いました。
雪国の生活の様式やインフラは
雪を前提として鍛えられているのですが
そのまっただ中で生活していると
いかに土地の生活文化に守られているか
ということに、
なかなか気づきません。
自分の力で何とか出来ているわけではなく
環境によって守られ支えられている
ということには
たとえば重力に「気づく」ことができないのと同じで
非常に気づきにくいのです。
環境や文化、コミュニティや身近な人々に
自分がどれだけ守られているか
ということに気づくのは
それらが変化したときや、それらから離れたとき、
さらに、そうした力を
自ら作り出そうとしたときです。
今週、あなたは自分の生きる環境や生活の場に
ある種のクリエイティブな働きかけを行うことで
「自分が何に守られ、何でできているか」
ということを
再発見できるようです。
また、これまであなた自身が作ってきた
「生活様式・文化」的なもののポテンシャルをも
再発見できるかもしれません。
2018/1/29-2/4 牡羊座の空模様
たとえば、芸術家が自分の作品について
「自分自身で作ったというよりは
天から作品が降りてきた、
というような気がする」
などとコメントすることがあります。
自分が意図してやったのではなく
何か目に見えない力に「うごかされた」という感覚は
芸術家でなくとも、感じたことのある人が
少なくないのかもしれません。
もし、そんなふうに
自分の意志や力以上のものが
「天から降りてくる」
ようなタイミングがあるとして
それが星に示されるとしたら
たぶん、今週の牡羊座の星回りが
それにあたるのではないか
という気がしました。
創造的な活動だけでなく
何かを好きになること、恋に落ちること、
愛が花開くこと、子供を授かることなども
自分の意志や意図で完全にコントロールできない、
「天から降りてくる」ようなところがあります。
今週、あなたにそういうことが起こっても
おかしくないなと思います。
